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おそろしいことに この わずかな あいだに アルトは あたらしい エロゲーに てを だして いた!!▼

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てなわけで、先日発売されました「君と彼女と彼女の恋。」を買いました。
シュタインズゲートとかカオスヘッドとかギルティクラウンロストクリスマスとかなんちゃらで有名なニトロプラスってメーカーのゲームで、その筋では大手らしいよ!

これはよくある三角関係の話で、あなたはこの娘とこの娘どっちを選ぶの?みたいな作品でして。
雑誌とかの事前情報で「選ばれなかったほうは…。」って意味深な煽り文句がよく使われてたり、血まみれのバット持ってるヒロインだったり、色々と話が気になる感じでして。
そこにきて友達が絶賛してたので、これはもう買っちゃうべきなんじゃないかな!って。

ギャルゲーに限らず、選択肢によって相手が変わるゲームって結構いっぱいあると思うのですが。
「選ばれなかったヒロインはその後一体どうなるのか?」みたいな、ゲームではある意味考えちゃいけないし、真面目に考えたところでどうにもならないし、それを言ったらゲームとして成り立たないような事を主軸に置いたゲームでした。


以下はそんな「君と彼女と彼女の恋。」の感想オンリーです。
思ってること全部ダラっと書くからなっがいよ!
あとネタバレ120%だよ!

ただ、ほんの少し、ほんの僅かでもこのゲームをやろうかなって考えてる人は、追記は開かずにこのままこのページを閉じて下さい。
そして出来ればこのゲームの情報、感想、他もろもろは全く調べず、そして見ずに、どんな物語が待っているのかを想像しながら、ただ物語に没頭して欲しいなって思います。

なんというか…自分の人生の価値観が変わるというか、様々な仕掛けと、驚きと、スタッフ達の想像力と想いとメッセージがぎゅっと詰められた衝撃的な内容なので、ネタバレは絶対に見ないでやったほうが確実に楽しめます。そしてそのほうがいいです。
エロゲーだから万人にオススメ出来るものじゃ全然ありませんが、少なくとも俺はこれ程までに衝撃を受けたゲームはここ最近ではやった覚えがないよ!






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ネタバレてるからね!
やるつもりなら読むなよ!!




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てなわけで。



今作品は幼馴染である「美雪」と、電波なクラスメイトの「アオイ」、そして目立たず騒がずただ平凡な毎日がもっとーな主人公「心一」の三人を軸にした恋愛物語です。
ギャルゲーってこう…結構攻略対象ヒロインがいっぱいいるイメージですが、この作品についてはもう完璧なまでに美雪かアオイかの二者択一。他ルートは無し。

例えばキャラが可愛い!とか、グラフィックが綺麗!とか、曲が雰囲気にあってる!とか、その辺の感想も勿論あるんですけど、このゲームで特筆すべきはなんといってもその物語!

こう…普通恋愛ゲームって、最初に好きなキャラのルートやって、次に他のヒロイン選んでって感じでやっていくじゃないですか。
サモンナイトの夜会話とかもそうだし。
これも最初はそんな感じで、普通に美雪ルートのED(アオイ寄りの選択してもこっちいったから多分強制?)を迎えて、次の周でアオイルートに入ってーって進むのですが…。


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ある箇所を境に、それまでは普通のゲームだった物語が急速に牙を向けます。


アオイルートの終わり際、突如として美雪が「裏切ったわね」、と。
そう、呟くのです。

「君」に対して。

プレイヤーの分身であるゲームの主人公じゃなくて、画面を飛び越えた、今、まさにゲームをやっているプレイヤーに対して、はっきりと。
最初は私に永遠の愛を誓ったくせに、どうして今アオイを選んでるの?、と。
そうやって、こちらを生気のない無機質な顔で、狂乱に笑いながら語りかけてくるのです。

もーこんな演出が来るなんて思ってなかったから鳥肌立ちっぱなしですよね!!
だって、ゲームのキャラに、自分の運命を弄んだ、って責められるだなんてそりゃもう思わないよ!
口ではハッピーバースデーを歌いながら楽しそうにアオイの頭を割り、そして主人公の四肢を潰して殺害していく美雪には寒気すら感じたぜ…


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このタイミングで美雪によってゲームは作り変えられて、アオイの存在は消され、どんな選択肢を選ぼうが、どういう手順で進もうが、ただもうとにかく美雪ルートにしかいけないような世界へと変わります。


初っ端から「私の事を好きと言えるか言えないか」の選択を迫られるのですが、アオイ派な俺は当然「言えない」を選択するわけですよ。
でも、そうなったらもう「否定してもつらいだけなんだから好きって言ってよ」→「言えない」→「否定しても」→…の無限ループに突入、あとはもうゲーム終了するしかなくなります;
それでもわずかな手がかりを求めてメニューを開くと、「セーブなんてもうさせないし、今までのは全部消しちゃった」と美雪に言われ。
アオイに会える手段といえば、ゲームを終了した時、わずかにノイズがかかった声が聴こえる程度で…。

美雪に好きってどうしても言いたくなかったので拒否し続けてたら、「もう100回以上も…そんなに私が嫌いなの?」って言われました。その通りだ!!!!
あまりにもループ抜け出せないので断腸の思いで好きって選択したら、「でもあなた前の回で好きじゃないっていったよね」ってその行動すら見透かされてて思わず台パンしました。なら先進めてくれよ。
この後セーブが解放されますが、データは全部美雪が用意したものであってこちらの自由意志は皆無です。

セーブも出来ず、後戻りも出来ず、タイトルにも戻れず。

こうなるともう、「君」に出来るのはそれでも美雪に逆らい続けてアオイの断片を探し続けるか、あるいは無限に続く美雪との生活を楽しむかを選択するだけです。ヒィ


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この生活は脱出策をとらない限りもう本当に無限にループし続けるのが本気で怖い!
途中にある美雪がアオイのコスプレ(コスプレというより見た目と声的には完全本人)でHするシーンはもう吐き気を感じる程に不快だったし恐怖だったぜ…
そもそも美雪がここまで壊れたのは一度永遠の愛を誓った筈の相手が別の女…すなわちアオイに告白してる事がきっかけなわけですが、そんなアオイの格好をしてまでの行為はもう狂気全開すぎて;

脱出策は生活の中で美雪の好感度を上げ続けるか、もしくは下げ続けるかがきっかけで開放されるフラグを回収する事らしいです。当方は勿論下げ続けました。

でも、正直好感度関係なしに料理作れば脱出出来るような…?
好感度次第で脱出時の展開が変わるのかもしれないけど。
俺は金属バット片手に追いかけられた挙句にトイレに追い込まれ、扉がバールで砕かれ、そのまま逃げ場もない絶望と恐怖におののきながら人生を終える展開にたどり着きました(*´∀`)イヤーコワカッタ

この間も時折美雪は「君」に対して話しかけてくるのですが、その発言が尽くこっちの心理を見透かしてる内容なので、なんかもうこいつホントにみてるんじゃねーだろうなって感じちゃう怖さがあります。
スタッフさん達相当プレイヤーの気持ちになって作ったんだろうなこれ…。

美雪が好きな人はこのままエンドレス楽しむのもありなんじゃないかな。
もう本当にただ美雪といちゃいちゃし続けるゲームに改変されてるので。


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そして脱出後はアオイを世界に呼び戻す事になるのですが…。
この世界に呼び戻す仕掛けがですね!凄いんですよ!!

アオイに電話をかけることで呼び戻せるのですが、この電話番号って美雪に改変されてるのですよ。
「ゲーム中の情報は全部美雪にバレてる!どうすればいいんだ!!」と頭を抱える心一に、世界を変えれる「カミサマ」から電話が届きます。

「美雪の干渉を受けない現実からコードを探せ。パッケージ、特典、広告、なんでもいい」、と。

そう、ゲーム中の仕掛けを解くのにパッケージが活躍するんですよ!
その言葉を聞いて俺は慌ててパッケージをひっくり返して、広告、パッケージのウラ面、説明書、とにかくコードがありそうな場所を探しまくると、ひらりと八桁のコードが書かれた小さな紙が出てくるじゃないですか!!
もー感動ですよね!すげええええええええ!!!!って心の中でめっちゃ叫ぶよね!
まさかここでゲーム外のパッケージに仕掛けがあるだなんて思いもしないじゃないですか!

このコードは唯一無二でそのパッケージを買った人しかわからない物だし、最終的なコードを割り出すのに使う別の数値も人によって違うので、攻略サイトとかは殆ど意味を成さないらしいです(そもそも攻略サイトは作れないし作られないと思うけど)。
割れでやった人は物語がクライマックスになったここでコードがわからず詰むのでざまぁwwって笑えるのですが、新品で買ったけどパッケージ捨てちゃった人とかはどんな気持ちでこのシーンを迎えるのか気になって仕方がないです。


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そして、最後に「君」に突きつけられるのは究極の二択。
今までの物語をみて、二人の娘の運命を弄んだ「君」が最後にくださなければならない決断。

アオイを選ぶのか?
美雪を選ぶのか?

最初に永遠の愛を誓い、彼女の運命を縛り、その後美雪を無視して狂わせたのは「君」で。
初めて感情を、人に恋する気持ちを覚えさせ、ただの人形だったアオイを変えたのは「君」で。

俺はもうずっとアオイを選ぶつもりだったし、この時点でもその気持ちは変わってなかったんだけど。
でも美雪もあまりにも悲劇的な運命を辿ることになっていて、このままじゃ幸せになれないのは確実で、そんな運命にしたのは他でもない「俺」自身なんです。
本来ならそのまま消える筈の存在だったアオイに恋をさせ、消滅するのを防ぎ、消えかけたら呼び戻してまで再会し、消えたくないって望むようにしたのも他でもない「俺」自身なんです。

本当はどっちも幸せになってほしいし、責任も「俺」にあるんだけど。
例えばこれが普通のゲームだったら、セーブ&ロードで両方の結末を見ることも出来るし、そんなに迷う必要もなく、単に別々に見てそれで満足していたと思います。
でも、この作品はそれを許してくれません。
セーブは出来ない、ロードも出来ない、やり直しも効かない。
ただ一度、この瞬間にしか選べない重要な選択…。

俺が好きなのはアオイだし、幸せにしたいって思ったのもアオイだし、それはもう最初から最後まで一貫していた事だったので、美雪には申し訳ないけどアオイを選びました。
多分この先ゲームの選択肢でこれ程までに頭抱えて悩まされる事はもう無いんじゃないかなって思います。
泣きながらその場を去った美雪にはもう罪悪感しかない


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選択の果てにエンディングを迎えるとタイトル画面に戻るのですが、これがまた衝撃でした。

タイトルが「君と彼女の恋。」に変わってる。
イベントCGとOPから「美雪」の存在が綺麗さっぱり消えてる。
ホントは三人写ってた筈の写真とかも心一とアオイだけになってるし、美雪がいる筈の所に居ない。
ゲームはエンディング直結になってるからもう最初からやり直したりは出来ない。
「今度は美雪との結末を見よう!」なんて都合の良い事なんて出来やしない。

この状態をみて、ああ…誰かを選ぶっていうのはこういう事なんだなって。
俺はアオイを選んだんだから、美雪にはもう会えないのです。
それこそ再インストールしたりすればもう一度最初からこの物語を始める事が出来るでしょう。
だけどそれは選ばなかった美雪に対する裏切りで、選んだアオイに対する冒涜であって、やってはならない事です。

もうこのゲームで出来る事はエンディングをみるか、CGをみるか、曲を聴くかだけだけど。
それでもずっと残しておきたいし、忘れちゃいけないことなんだろうなって凄い思いました
ゲームだって取り返しのつかない選択はあるのです。


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そんなこんなで、凄い衝撃的で面白い話だったよ!
話がどうこうってよりも一本のゲームとして斬新で完成されてると思う。
それだけに賛否両論というか好みはわかれそうだけど…
例えば登場キャラと素直にいちゃいちゃしてるのが見たい!とか、普通の恋愛物語とかを求めてる人には全然向かないと思います。
選択肢総当たりも出来なければ自分が気に入ったシーンを残しておくことも出来ないし、攻略サイトも無いからシステム的にも結構めんどうだと思うので。

とりあえず、もうしばらくは恋愛が絡むゲームは出来そうにありませんw
何選んでも頭に「アオイとの約束はいいのか?」ってのと選ばなかった美雪がちらつきそうで…


余談ではありますが。
美雪は「君」に恋してたけど、アオイはどちらかと言えば「心一」に恋してたように感じます 個人的にね


















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